大人が環境整え「冒険遊び場」 子どもたちの心のケアを図る
 ~2カ月ぶりに赤沼で「プレーパーク」

 昨年10月の台風19号で被災した赤沼地区の大田神社境内。元気に遊ぶ子どもたちの声が飛び交う。新型コロナウイルスの影響で中断していた「ながのあそびずくしプレーパーク」が約2カ月ぶりに復活し、5月末から日曜日に開かれている。

 中根大祐さん(44)=三輪=と、半田裕さん(35)=諏訪郡原村=が立ち上げた「冒険遊び場ネットワーク信州」が今年2月から4月初めまで、赤沼地区にある駐車場などで主に土日に開いてきた。

 日本各地でさまざまなかたちで開かれている「プレーパーク(冒険遊び場)」は、年齢を問わず誰でも参加できる。中根さんらのようなプレーリーダー(プレーワーカー)と呼ばれる大人が、遊び道具を用意したり、安全点検するなどして遊びの環境を整え、子ども同士の自由な遊びを見守ったり、遊びに加わったりと、状況を見ながら関わる。

 中根さんは、介護施設職員として働く傍ら、2009年から19年9月まで月1回、小布施町で「ちょこっと冒険遊び場」を開催。その縁で、災害発生後から避難所などの子どもの居場所で、半田さんと共に遊びの面で子どもたちの心のケアを図ってきた。

 再開初日は、赤沼地区以外の子どもも含め、過去最多の19人が参加した。休校期間はリンゴ畑などで一人で遊ぶことが多かったという西沢大樹くん(7)=赤沼=は、「作ったり、食べたり、登ったり、鬼ごっこしたりできて楽しい」とはにかんだ。

 小学2年生の娘を送りに来た西沢需(もとむ)さん(47)=赤沼=は「娘が友達と遊ぶ姿を久々に見ることができた。水害で、学校でも校庭は半分ほど、体育館は全く使えず満足に運動ができない中、安心して外遊びさせられるのはありがたい」。

 現在、公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」(東京都)から資金提供を受け、一般社団法人「プレーワーカーズ」(宮城県)の事業として行われている。しかし資金提供は6月末で終了する予定で、その後は自主運営になる。資金の工面が課題となるが、中根さんは「自主運営になっても続けていく」と言い切る。「子どもにとって遊ぶことは、食べることや寝ることと同じくらい、なければ生きられないくらい大事なこと。新型コロナウイルスの状況も見なければならないが、遊び回れる環境が必要」。プレーパークを一緒に運営するメンバーを募集している。

記事・写真 松井明子

【ながのあそびずくしプレーパーク】
 毎週日曜日、10時から15時30分に大田神社境内で開催。参加無料、事前申し込み不要。赤沼地区に限らず、どこからでも参加できる。
 (問)中根(電)090・4722・3649

(2020年6月20日掲載)