昔の大岡の暮らし 住民23人の証言集
 ~大岡自治協が発行

 大岡地区住民自治協議会はこのほど、高齢の地区住民から地域の暮らしや人生の記憶を聞き取ってまとめた「大岡 村の記憶を尋ねて 聞き書き抄 巻一」を発行しました。

 同自治協は昨年度から3カ年の計画で、大岡の伝統的な生活文化を記録した「大岡民俗誌」(仮題)の製作を進めています。歴史研究家の宮下健司さんが聞き書き取材を担当。「聞き書き抄 巻一」はその1年目の成果として、今年2月までに取材した70代から90代の23人の証言を収録して発行しました。

 内容は、大岡で盛んだった養蚕や炭焼きといった生業への取り組み、地区内にいくつもあった炭鉱での炭掘りの様子、渡し舟での嫁入りや鉄砲撃ちによるウサギ追いなどの文化、年中行事など。証言者から提供を受けた写真も載せ、現在では消えてしまった風景や習俗についての貴重な記録になっています。

 自治協会長の下倉光良さん(73)は「私たちが読んでも驚くような話が載っている。文字として残る形になったことは意義深い」と話しています。

 A4判、20ページで、1000部作成。地区内には全戸配布し、残部を500円で販売。自治協事務局は「地区出身の人や親戚の人に勧めてほしい」と話しています。

 民俗誌の製作は今後、本年度にさらに30人の個人に取材するなどして「巻二」をまとめ、来年度に「民俗誌」の編集・印刷や講演会開催を予定しています。
 (問)同自治協事務局(電)266・2151

写真=発行した証言集を手にする下倉さん
(2020年6月20日掲載)